解約があっさりできた日

滞米5年。日本への帰国が決まり、引っ越しの真っ最中。今まで契約していたものを次々と解約していかなければいけない。その中でテレビの解約をしに行った時の事。始めていったその場所、人がそんなに多いわけでもないが、ま~、アメリカやることが遅く、結構待たされた。

 

やっと呼ばれカウンターに行く。

「How can I help you?:今日はどうしましたか?」

愛想よく(?)話しかけてきてくれた店の人。

「Um:えーっと」

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ふと横のカウンターに耳を傾けると、引っ越しをするので解約したいと言っていた。その客に店の人は解約せずに、こんなもの、あんなものがあるからと、必死に繋ぎ止めようとしていた。

それを見て、私たちも解約するて言ったら色々売り込まれるのかな?と思い、『よし、全部断るぞ!』と決意して、自分の前のカウンターに向き合った。

「We will move, so I want to cancel.;引っ越しすることになったので、解約したいのですが」

「Where are you going to move?:どちらに引越しされるのですか?」

「Japan:日本です」

「…Okay. So, to cancel―:そうですか。では解約するには―」

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『えっ!?ちょっと何、それだけ???』

解約はものの数分で終わった。ここで待っていたのは数時間だったのに、あんなにあっさり終わるとは!!

帰るとき、母も隣の人の会話を聞いていたので、

「日本に帰るっていっらから、あっさり済んだのかな?」

「そうかもね。」

と話しながらどっと疲れたが、やっと終わったとなんだかすがすがしい気分で帰路に就いた。